SYSTEM SIX 試乗してきました！ [自転車]
今日、「タキサイクル」さんにてキヤノンデールの最新のロードバイク「SYSTEM SIX」に試乗してきました。
SIX13の後継機種なのか？と思っていましたが、ちょっと違うようです。勝つためだけにつくられたこのバイク、素人ののんびり屋さんが乗ってみた印象も含めてみていきましょう。
基本的には SIX１３と同じ前△がカーボン、後ろ△がアルミでできています。このモデルの特徴は前△に集約されているようです。
特に目をひくのがヘッドパイプの太さ！１．５インチもあるそうです。ここにトップチュ−ブとダウンチューブがつながるわけです。どちらも薄肉大径化が進んだ結果なのでしょう。最初見たときの違和感はなかなか消えませんでした。
ここでトップチューブをよく見てみるとなんかおかしいですね、よく見てみましょう。
なんとパイプを形作っているカーボンに織り目がありません！ごく細い糸がずらっと並んでいるだけです。
タキさんの説明によると今回採用されたこのチューブはこういった一方向に並べた糸で形成されたシートを何枚か角度を変えて貼り合わせているそうです。型に合わせて貼り合わせていったカーボン繊維を窯で焼くまでの間、冷蔵（冷凍だったかな？）庫で冷やしておくそうです。これを聞いて思い浮かんだのが「パイ生地」。この辺が特許てんこ盛りだそうです。個人的には、織り目でできる厚みを無くし、極限にまで薄くて軽くて丈夫なカーボン生地をつくるためにこうした方法をとっているのかな？と思っています。しかし、実際目にしたこのパイプも違和感たっぷり。これでホントに大丈夫なの？と思ってしまいます（実際にトップチューブの上下をつかんでちょっと力を入れるとたわむほど。必要な剛性を確保できればそれで良し。なんでしょうね）。パイプとアルミの接合部はこんな感じ。
段差など全くなく、きれいに「一体化」されています。このように違和感とそれを飲み込んだたくましさと「美しさ」を感じるこのバイク。早速乗ってみましょう。
とは言っても買うとなったら約７０万円もするバイクですから無理はできません(^^;)。お店を出て向かって左に。上り坂を自分なりの全開で登ってみて、帰りは歩道をゆっくり降りてきます。
まず感じるのは優しさ。一般公道ですからいろんな大きさのギャップがありますが、それらを越えていったときのがつがつするショックの少なさ。キヤノンデールのバイク全体に共通する乗り心地の良さを感じます。特にゆっくりと歩道を走っていると今までのモデル以上にこの乗り心地の良さを余計に感じました。
自分なりに思いっきり踏んでいった上り坂も好印象。とにかく上の方が軽く感じられ、見た目にとても重そうなヘッドパイプ周りもほとんど重さを感じません。なので、ダンシングでえんやっ！とっと、えんやっ！とっと、と漕いででいっても左右の振りがすぱっ！すぱっ！と決まり、うまくなった？自分？と錯覚を覚えるほど。とりあえず今の自分でできる相当なムチャも、なにげな〜く受け流されてしまいそうです。
それとこのフレームになってから一段とパーツの専用化も進んでいるそうです。
ヘッドパーツもヘッドパイプが大径化されるに伴い専用パーツが用意され、プロライダーのような人たちの大パワーを受け止めるクランク周りも専用化されているそうです。バイクという完成品を見ていったときに、要求される性能とクオリティーのパーツが継続的に入手できるかが開発の大きな課題になってきているのでは？と思っています。そうなったときパーツメーカーに任せたりせずに自社でつくってしまうのは有効な手段だと思いますし、後にはブランドイメージの確立、差別化にもつながると思います。
パッと見は何ら変わることのない自転車の基本形。そのディティールは見るモノを驚かせるテクノロジーの集合体になっています。機会があれば、是非その目で確かめてみると、その凄さを実感できると思います。
かっこいい自転車の数々に、Nice!
もう、芸術ですね^^♪
by おさかな♪ (2006-07-03 17:05)
コメントありがとうございます
このメーカーのバイク全体に言えることですが、とにかく仕上げがとてもきれいなのが印象的でした。こういう所有欲をも満たしてくれそうなバイク達。おっしゃるとおり、芸術品といっても過言ではないと思います(^^)
by K (2006-07-03 23:50)
自転車も年々進化しますね。私の体力は年々衰えています。梅雨が明けたら自転車の季節真っ盛りですね。
by sanjinsai (2006-07-06 18:03)
コメントありがとうございます
私は最近、クロモリの乗り心地の良さにすっかり助けられています。とはいえ、このSYSTEM SIXの乗り心地の良さは驚いてしまいました。技術の進歩を感じさせます(^^)。梅雨明け後はまた自転車に乗ってどこかに行きたいですね！
by K (2006-07-06 23:43)