SSブログ

最近読んだ本のまとめ。 [本]

最近読んだ本達についてちょっとまとめようかな?と思い立ちました。
1.容疑者Xの献身 東野圭吾
 金曜の夜読み始めて今日の夜には読み終えてしまいました。トリック的には割とありがちなトリックのように思えますが、書き込まれた「物語」がすごい。生まれてから刻一刻と減っていく、「自分」という時間。その中で経験し続ける様々な出会いと別れ。その中で、‘容疑者X’が示した人に対する愛情の深さは尋常では無いような気がします。私自身、人に対する自分の弱さを感じているので、よけいそう感じるのかもしれません。‘容疑者X’のように人を愛せたらどんなに幸せか。どれほど強くなれるか?そしてどれほど苦しむのだろうか?どれほど残酷になれるのだろうか?
 そして献身の相手は人だけではありません。
 ラストも秀逸です。
2.回想のビュイック8 スティーブンキング
 主人公に対するこのビュイック8という車がなんなのか、考えさせられました。現在?過去?それとも未来?自分自身?それとも誰かの分身?何なのか?今もわかりません。ラスト。そして「何か」と何かが交錯したとき最大の事件が起こります。そして事件が終わったあと、ビュイック8にある変化が現れます。それが何を象徴するのか?よけいに混乱させられます。もう一度ゆっくり読み直したいなあ。と思っています。確かに全体的には「グリーンマイル」に何となく似ている気がします。しかし、こう矢継ぎ早に本は読むモノではないなあ。と反省させられました。
3.失踪症候群、誘拐症候群、殺人症候群 貫井徳郎
 警察が事件として動き出せない事柄について委託を受けた4人組みが活躍する3部作。リーダーを除く3人それぞれを1人ずつ物語に絡めながら表題に関する事柄について物語が進んでいきます。
 それぞれが独立した話ですが、1つの話としても、3つの話としても全体を構成する力はやはり緻密で、複雑でありながらラストに一気に集約する話の展開の仕方は、やはり素晴らしい。といえると思います。
このほかにも、「時生」、「国際テロ」等を続けて読んできました。「時生」と「回想のビュイック8」。「国際テロ」と「症候群」3部作はそれぞれが何となく似ているかなあ?と思っています。とりあえずは読みたい本も読んだし、読書も一段落。と思ったら、なんとマイケル・クライトンが新作を!環境テロ????読みた〜い!!!!!けど、どうしよう?う〜〜ん、まずは「回想のビュイック8」をゆっくり読み直しますか。
 


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。